「うちの子、まだ小さいけれど大丈夫かしら?」と心配される親御様もいらっしゃるかもしれません。当教室では、まずお子様と仲良くなり、音を出す楽しさを知ることから始めます。焦る必要はありません。導入期に無理なく、でも「正しいタッチ」を身につけることが、将来ショパンやベートーヴェンを自由に弾きこなすための、一番の近道になるのです。
レッスン
当教室「音のパレット」では、音楽を楽しみながら上達できるような指導をしてまいります。
当教室では、導入の時期から「良い音」を作ること(音色作り)に重点を置き、「きれいな音を奏でる指」「脱力」「良い耳」を育てていくことを大切に指導しております。
導入期に必要なこと・基礎をどれだけしっかり身に付けるかが、その後のピアノの上達度と練習の楽しさに大きな影響を及ぼします。お子様の音楽人生を左右すると言っても過言ではないかもしれません。
縁あって私共の教室でピアノを学ぶことになられた生徒さん達には、ピアノ(音楽)を生涯の友にして欲しいと願いつつ、「一期一会」の気持ちで、一回一回のレッスンを大切に行っております。
良い音について
「綺麗な音、美しい音」は、もちろん良い音です。それはたとえば、甘美な音、ビロードのような音、透明感のある音、耽美な音、優しい音、温かい音など、聴き手の心のひだを撫でるような、あるいは心を震わせるような音、そして耳にも心地よい音と言えるでしょう。
しかし、曲によっては、また1つの曲の中でも場面によっては、硬質な音、冷たい音、怒りを表す音、グロテスクな音、情熱的な熱い音などで表現しなければならない時もあります。ですが、これらの音は決して「汚い音」とは違います。
グチャっとした音や、ただぶしつけに叩いた音ではなく、美しい音と同様に、よくコントロールされた指や身体の使い方を必要とします。音のコントロールには、自分の音をよく聴くことが不可欠です。良い耳とは「よく聴くこと」と同義であり、また、練習の過程で常に自分の音をよく聴くことで育っていくとも言えます。
脱力について
脱力とは、身体全ての力を抜くことではありません。不必要な力を抜くということです。それには、矛盾するようですが「支え」が必要なのです。いわば、脱力と支えは表裏一体と言っても良いかもしれません。
言うまでもないことですが、指先は脱力できません。手首や腕が脱力できていると(不必要な力が抜けていると)音が伸び、大きなホールの最後部座席までピアニッシモが美しく響きます。
ただ、曲によっては、あるいは1つの曲の中でも場面によっては、それにふさわしい音を表現するのに手首を固定して弾く時もあります。このように、脱力と音色作り(タッチ)の関係は密接に繋がっているのです。
テクニックについて
私が子供の頃は、正確にきれいに、あるいは速く弾ける指づくりを主眼とした、いわゆるメカニカルなテクニックを身につけるためのエチュードを主に重視する傾向がありました。そういった練習ももちろん大切です。
しかし、指がよく動く・廻るというだけでは、音楽性豊かな響きを生むテクニックが身についているとはとても言えません。どんなに難しいパッセージが速く正確に弾けても、聴衆の心に響くものがなければ「音楽」として生きてはこないのです。
楽譜から作曲家のメッセージを読み取り、聴き手に伝えることが、私達弾き手の役割であり究極の楽しみです。「ここはこういう音で表現したい!」その時必要とされるのが、私がもっともお伝えしたい「音楽性豊かなテクニック」です。テクニックとは主役として前面に出るのではなく、作品を音楽的に表現するための手段として、背後に存在するべきものなのです。
ご家庭での練習のステップ
ご家庭での練習方法についても、お子様に細やかにお教えしております。※最初は15分から。成長に合わせてステップアップします。
- 基礎練習:導入期はやさしい教本を使って、一本指できれいな音を弾くことから始めます。
学習が進んだら、ハノンやチェルニーに取り組みます。指と気持ちを温めると同時に、音楽的感性を呼び起こさせます。単なる指の練習に終始させず、指導者オリジナルの練習方法を提示しています。 - 部分練習:前回のレッスンで指摘された箇所を、できるようになるまで繰り返します。「意味のある部分練習」の仕方を徹底してお教えしております。
- 次回の予習:先生に次に見てもらう部分を自力で読み解きます。アドバイスをしつつも、自分で考えさせるよう努めています。
- 通し練習:部分練習の段階で音楽をイメージさせますが、通し練習の際にも、全体像の流れを見ながら音楽をイメージさせるようにしています。
最後に、私から皆様へメッセージをお送りしたいと思います。
生徒さん達には、素敵な音の世界を味わって欲しい。ひとつひとつの音や表情を大切にと思いながら曲と向き合っていく中で、きっと一人の人間としても、心豊かな人に成長してくれることでしょう。生徒さんと一緒に楽譜と向き合い、作曲家の胸中に思いを馳せながら、一つの曲の中を一緒に旅していく。音楽の世界ってなんて素晴らしいのだろう!と、レッスンを通じてそう思って頂けるようなお手伝いができたらと思っております。
当教室では、ピアノを奏でることによって人生がより豊かなものになるよう、一人一人の生徒さんを大切に指導しています。きっと、レッスン時間が短く感じられるかもしれません。少しでも多くの方にピアノを弾くことの喜びを伝えていきたいと思っております。
Textbooks
使用する教則本はお子様のレベルと指向に合わせて選びます。
主な導入教則本の例
- うたう指づくり
- バスティン
- メトードローズ
- スケールとアルペジオ
- ギロック
- ミクロコスモス
- ハノン(指導者オリジナルの練習法)
- 他
これまでにレッスンをした曲集の例
- ブルグミュラー
- チェルニー、エチュード集
- バッハ(プレ・インヴェンション、インヴェンションとシンフォニア、平均律、フランス組曲)
- ソナチネ、ソナタ
- 古典派(モーツァルト、ベートーヴェン、ハイドン)
- ロマン派(ショパン、リスト、シューマン、シューベルト、ブラームス)
- 近現代(ドビュッシー、ラヴェル)
- ソルフェージュ、フォルマシオン・ミュジカル




